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2010.03.09

【経営】裸の王様にならないためには

 日経ビジネス(3/8)の特集は「うちに社長は裸の王様」だ。この特集は多くのことを教えられる。なぜなら裸の王様(アンデルセン童話)の経営者の末路は、指を指して笑えないからだ。なぜならいつでも自分がなるからだである。

最初の裸の王様のケースはビジネスホテル「東横イン」の創業者だった。2008年に起きた松江駅前の東横イン異臭事件は、この会社の不法投棄が暴かれる序章であり、創業者の横暴が分かってきた。すでに2年前にも建築確認でも問題が発覚。創業者とすべての役員は、松江事件で引退し、オーナーが自ら出資する会社で今、再出発している。その事件はまさに創業者のカリスマ性とその暴走に誰も口を出せない強引な経営手段だった。そしてその暴走さがまさに裸の王様だったのだ。誰もが創業者の暴走を制止できなかったのである。その意味で、ようやく法制化される上場企業の社外重役の登用が大きな意味を持つ。東横インの真逆は、中小企業だった「船場」だ。若き二代目の社長は、NPO全国社外取締役ネットワークに社外重役を依頼した。このNPOに依頼のあるのは上場企業ばかりだが、初めての中小企業からの依頼だったという。しかしこの二代目はすぐさま社外重役を受け入れた。そして伊藤忠商事で常務まで務めた方が就任し、大企業の常識を中小企業にズバズバ適用していったのである。大企業の常識は中小企業の非常識になるが、二代目はその大企業のルールをあえて選んだ。社外重役に厳しい指導、監査を依頼した船場の選択は正しいかった。まさに真のサクセスストーリを歩み始めた。このような選択を今、超ワンマン経営者、カリスマ経営者が受け入れないといつでも東横インになる運命が待ちうけていると覚悟すべきだ。謙虚にしかも賢くガバンスを受容しなければならない時にはざまであろう。





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