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2010.03.05

【武士道】 新渡戸稲造が日本に期待したもの

バンクーバー・オリンピックが開催されたバンクーバーに新渡戸稲造公園があることを知っている方はほとんどないようだ。しかし、日本人で「武士道」を世界に紹介した「武士道」の著者が新渡戸稲造であることを知っている方は多い。

また、5千円冊にも登場しているし、「武士道」を稲盛さんが経営者たちに強く勧めておられることもあるからだろう。さて、この新渡戸稲造が書いた「武士道」は英文で世界に向けて日本人の精神を紹介したものだが、この本の序文で新渡戸は、「私のキリスト教への態度そのものはいささかの疑念も生じることがないと信じている。私が同情を持たないのは、キリストの教えをあいまいにしている方法や形式にあって、教えそのものではない」と。こう書いた新渡戸の気持ちには、欧米のキリスト教をそのまま日本人に接木することではない。日本人自らが自分たちの歴史にイエス・キリストの福音を受容することを祈っていたのだ。そして彼は世界の平和を願い、太平洋の橋とならんことを願い、国連事務次長に就任した。そして人種差別規約の撤廃を国連で通過させようと必死の働きをしたが、議長国アメリカの反対で否決されたのである。また、日本が満州問題で国際社会、また、世界最大国アメリカとの全面対決を回避するために尽力したが、途中で倒れ、バンクーバーで天に召されたのである。このような国際的に通用する人物が存在したのだ。今もなおバンクーバー市内の最も優れた日本庭園として知られる新渡戸稲造を記念する公園だが、世界に平和の灯火を消さないように祈った新渡戸の精神を忘れないようにと叫んでいるのだ。






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